ヘリコバクター・ピロリの除菌
ピロリ菌が胃潰瘍や十二指腸潰瘍さらに胃癌の原因のもっとも大きな一つである。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の約90%以上がピロリ菌に感染しているのです。このピロリ菌の感染を治療(除菌)することで、潰瘍の再発がほとんど起こらなくなり、さらに胃癌の発生を抑える効果があると言われています。
当院で発見した胃・十二指腸潰瘍のある患者様への除菌療法をおこなったところ、すぐれた成績が得られました。日頃より潰瘍でお困りの方に是非おすすめしたい治療法です。
検査・治療のながれ
ピロリ菌感染と潰瘍の診断法
- 主として内視鏡検査(胃カメラ)で胃炎や潰瘍を見つけ、生検による鏡検法でおこなう。
*この方法ではガンの病理検査もおこないます。 - 内視鏡を行わない、呼気採取による尿素呼気試験と血液検査によるH.ピロリIgG抗体検査法もあります。
治療(除菌)
薬剤療法 → 酸分泌抑制剤と抗生物質を用いて、1週間服薬する。
除菌効果と潰瘍治癒の判定
→ 除菌療法と潰瘍治療後におこなう(治療終了後より4週間以後)
- 内視鏡生検による鏡検法(潰瘍治癒と除菌判定ができる)
- 呼気採集による尿素呼気試験法(除菌判定のみ)